General」カテゴリーアーカイブ

あすなろ表彰式

大阪府公館
25日はあすなろ夢建築の表彰式でした。例年はその後に有名建築家を招いての講演会があるのですが、今年は大阪府のおサイフ事情もあって講評会になりました。つまりはプレゼンテーションです。入賞者のプレゼンが5分、質疑応答が5分。しかし、審査委員長などの講評が中心だったことは残念でした。とはいえ、結果的には学生や我々指導者にとっていろんな意見が聞くことができた貴重な時間でした。特に私みたいな何処でも黙っていられない人間には楽しい時間でした(ネットの申込みは私が一番手だったそうです)。
あがって「修成専門建設学校」と言った堀君
プレゼンテーションは手描きアニメとその見当違いの講評で始まり、モヤモヤ感を持ったまま後半へ突入。修成の生徒では堀君のところでは私に振られず、三谷君のところでやっと発言の機会を得ました。そこでの他校の先生の発言もあり、またその流れでコンペの在り方についての話になったりと時間を取ってしまいました。結果、最優秀案への質問時間が短くなり、実施案が白模型のままでこれまたちょっとモヤモヤ。皆当たり前のようにRC打放しの撥水剤塗付だと解釈しているのだろうけれど、設計した学生はルイス・バラガンを知ってるのか、くらいは聞きたかった。
「完璧故に若さがない」と言われた三谷君
その後、件の「他校の先生」も巻き込んで2軒をハシゴして終電で帰宅。
それにしても2Aの作品は最終選考にも入れず。何でだ!

Farewell to cumulus


私がちゃんとした「売り物」をはじめて置いてもらった雑貨店cumulus(「キュミュラス」と読みます、でもその当時の店名はFeldでした)が10周年を区切りとして閉店します。先週末の21日はそのフェアウェルパーティーでした。現場はお馴染みの面々で心地良い時間を過ごしました。はてさてこれからどうするか、の心配はありません。cumulusはswimmyに生まれ変わってクラさんとヒーローが切り盛りしていきます。私も自らシンボル照明を作ると宣言しちゃったので楽しみにしておいて下さい。

cumulusのキタさんにはいろいろと世話にもなったし、楽しませてもらいました。swimmyが来るとはいえ、何かちょっと寂しいね。ありがとうキタさん。これからもちょくちょくつまらん話で盛り上がりましょうぞ。

西洋人の日本人観?

西洋人から見た幕末・明治のニッポン
奈良県立図書情報館の「西洋人の日本人観」で作った什器が公式な最後のお勤めをしています。年1回の三回シリーズの三回目で、今回のテーマは「西洋人から見た幕末・明治のニッポン」です。開催中の現場を見ず仕舞いだったので、最後くらいは行ってレポートを、と思っていたらばもう展示最終週です。公式ブログの画像を見たら今回も作った什器がちゃんと使われてました。機会があれば「おと吉仕事」を見てやってください。展示内容も面白いしね。
 場所 :奈良県立図書情報館 奈良市大安寺西1丁目1000番地
 期間 :2009/3/10〜3/29
 時間 :9:00〜20:00(月曜閉館)

壹燈舎

ナダール・おやじの会でお馴染み杉本征克さんが、ナントこの不景気の真っ只中に写真ギャラリーをオープンします。私にも案内の封書が届き、「また展示か、元気やなあ」と思って、開けてビックリでした。場所は南船場、名前は「壹燈舎(いっとうしゃ)」だそうです。初日である4月4日にはオープニングパーティー(参加費無料)もあります。ここんとこモノクロのプリントに触れる機会がめっきり減ってきました。そんな未知の世界を、ちょっと覗いてみてはいかがでしょう。気軽に参加しましょうぞ。
第1回目の展示は「吉田功(※工ヘンに刀)写真展」です。
 場所 :壹燈舎 大阪市中央区南船場2-6-21 グラン・ビルド心斎橋3F
 期間 :2009/4/4〜4/19
 時間 :12:00〜19:00(月曜定休)
※しかし、ナダールBEATS GALLERYにと、にわかに南船場が写真ギャラリーのメッカとなりつつあります。そうだ、アビィもある(まだ行ったことないけど)。行く末や如何に。
※追記(2009/4/3):ホームページ、完成したそうです。
http://www12.ocn.ne.jp/~ittosha/index.html.html
ちょっと地味かな。

東京中央郵便局

東京中央郵便局
東京中央郵便局の建て替え騒動は、鳩山邦夫総務大臣が「意地悪くわめいた」という事実だけを残して決着してしまった。今後を長いスパンで見たときに、登録有形文化財にしてしまうことがどのように都市の景観に影響するのかをうかがい知るのは難しい。だいたいが、もうすぐ壊される歌舞伎座が登録有形文化財だというのに。また、この騒動の間に盛んに報道がなされたけれど、設計者の吉田鉄郎について、例えば吉田が桂離宮などを案内した建築家ブルーノ・タウトが東京中央郵便局をモダニズムの傑作として讃えたことや、今回建て替えられる「JPタワー」がいかに現在ある建物を無視した醜怪なものであるか、まで言及できていた報道(特にテレビ)はなかった。もう神戸地方裁判所のような「保存」は見たくありません。
乖離する神戸地裁
都市景観は、本来民間の一存で決めるようなことではない。政治家やお役人が一定の方向を示し導くべきことだ。ただ、今の日本にはそれがない。無学か、でなきゃただ悪趣味な石原慎太郎東京都知事の発言然り、今回の騒動でもそれが露見した。
阪急百貨店の商業的建て替え
その対極にあるのが商業主義で成立している阪急百貨店の建て替えだ。昔あった建物を完全に取り壊しての新築。それでも過去の顧客を捉えるためになのか低層階の外観を昔“っぽく”しつらえ、そこから高層階へ何となくつなげてしまうデザインへは、決してほめられたもんじゃないんだけども少しは景観に対する配慮は見えます。商魂逞しきかな。小林一三の理念は未だ生きているのかもしれない。森ビル然り、日本における都市の景観は民間人のカリスマ社長にしか成し得ないものなのかもしれない。それも部分的にしか。
ヒルトン内より臨む大阪中央郵便局
はてさて大阪中央郵便局の行く末やいかに。見通し暗いなあ。ちちんぷいぷいの石田英司でさえ登録有形文化財でええやんか、なノリだったしなあ。

平野ツアー

平野郷旧筋名マップ
2月22日、生徒を7人を引き連れて平野郷を案内しました。普段から週末には地図を持ってウロウロする人たちを目にしていたのですが、実際に私が「平野」を誰かに見せて回ったのは初めてのことで、妙な気持でした。
PM 1:00、地下鉄1番出口集合。環濠跡沿いに歩いて大念仏寺に。観世音菩薩ストラップにウケる。その後、町ぐるみ博物館をいくつか横目で見つつ、杭全神社から全興寺へ。全興寺を終点に持ってきたのは正解でした。摩訶不思議な施設に生徒は大ウケ。最後はHOPEゾーン物件を解説しつつ、カフェ・ド・ガラージュ(私のオカンの茶店)へ移動し歓談。結構楽しんでもらえたようで良かった。いや、それよりもコンテンツとしての平野の力に気付かされました。
※画像に使った「平野郷旧筋名マップ」の元画像は平野郷HOPEゾーン協議会のニュースのページの下の方にあります。

第18回あすなろ夢建築

gapだそうです
大阪府主催の「あすなろ夢建築/第18回大阪府公共建築設計コンクール」にて、修成建設専門学校の学生の三谷裕樹君が優秀賞に選ばれました。おめでとう!
彼の作品に関しては、コンセプトを中心に助言していたのですが、直接指導していた2Aクラスからの入選はありませんでした。やはりコンセプトの内容やプレゼンテーションの方法が簡潔明瞭ではなかったってことなのでしょう。無念。2案くらいは入選してもおかしくない案があったのですが、、、いやいやちょっとアジャストするだけでってのが2案、出してれば入ったのにってのが2案くらい(それも優秀賞以上確実ってのが1つ。Tさん、あなたのことですよ!)、、、
入選作を見ていると敷地全体、言い換えれば外構の扱いがキーになっていたように思えます。そこの指導の方向は間違ってなかったんだけどなあ、、、
そうそう、堀君も奨励賞おめでとう!

モノクロ同盟

モノクロ同盟
「モノクロ同盟 写真展 Photo Exhibition2009」にて、杉本征克さんが仲間2人と銀塩万歳します。元気なおっちゃんです。杉本さんから展示の案内を貰う度に、ウチのX-700を修理せにゃあな、引き伸ばし機も放ったらかしやなあ、と思い出してしまう。フィルムで撮りたい!んで焼きたい!ああ、銀塩万歳!
 参加者:杉本征克 田中正隆 谷井博美
 場所 :ナダール 大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館B1
 期間 :2009/2/24〜3/1
 時間 :11:00〜19:00(月曜定休)

アーキフォーラム/中村竜治の巻

ヘチマ近映
今回は諸事情があって早めに到着。それは全く杞憂に終わったんだけど、そのおかげで席は取れました。今回も混んでました。
演者の中村さんが登場する。勝手に「いかにもデザイナー」な感じを想像してましたが、出てきたご本人は華奢で静かな人でした。講演タイトルは何と「形」(!)。以下、私のノートより。カッコ内は私の注釈です。
・形→機能
   →感情
 (誰にとって面白いのか)
・蝶の箱 0.3mmの格子
 (boundaryについて)
・ヘチマ 波型の貫通 2次元⇔3次元(迷宮)
 イス→部屋→showroom→展望台(location影とかは?)
・メガネ屋→×ガラスの棚
      →布、カベに紙をピン止め、基礎
 (反復とズレ)
・展示 リボン<余条件>
・舞台美術
(平行投影の図面⇔透視図の現実)
(外形=余条件?)
ショッピングセンターの虚無感・違和感
→手掛かり⇔モノ発の
お店っぽさのツラさ(⇔現実→迷宮)
(汎用性のある場所性)
以上、主要なところを抜粋。プレゼンは短めで、コーディネーターとのやり取りに結構な時間が割かれていました。質問もさせてもらえた。それなのに謎は深まるばかり。中村さんが明瞭な答えを避けていたのがその理由。故意に避けていたのか、わかってて(遠慮して)隠していたのかは判別出来ず終い。個人的にはpallaさんみたいな人なのかなあ、と勝手に想像する。仕事だけを見れば、批判ではなくアイデアマンという印象なんだけど、最後まで中村さんのクライテリア(判断基準)がみえないまま終わった。懇親会があるのかわからないまま外に出たので帰路に就く。モヤモヤ、けれども結構楽しめた。