「国産材使用家具デザインコンペティション大川 2007」というコンペの入選案です。
タイトル:
variant(ヴァリアント)。この言葉には形容詞として「標準とは違った、いろいろに変わる」、名詞として「変形、異形(いぎょう)」と言った意味があります。
コンセプト:
このタイトル−variant−が示すように、このテーブルには定まった形がありません。用途や空間に呼応して様々に変形します。接続部の独自のギミック(仕掛け)が、単なる並べ替えではない「一定の制限された自由(=遊び)」をつくりだします。それは使用者のテーブルへの「愛着」となり、長く使ってもらえることに期待します。
また、使用材には間伐材などを使った集成材や合板を前提にしています。
仕様及び構造:
各テーブルのサイズは、一名が作業するのに必要なワーク・スペースを想定し 750mm×450mm としました(ノート・パソコンを使ったデスク・ワークなど)。4台のテーブルをまとめれば 1,500mm×900mm のダイニング・テーブルに適した大きさになります。また各テーブルは、天板上面にあるネジで脚を取り外し、接続部で分離することができます(収納時の省スペース化)。
テーブルの四隅全てに「仕掛け」を付けることもできますが、実際の使用や製作のコストを考慮し、最小限の接続箇所数にしました。4つテーブルのつなぎ方は、可能なバリエーションを検討し、用途に最も多様性・展開性がある今回の提案としています。
テーブルの天板は3層とし、脚部を3層のうちの下層と結び、構造とします。中間層には各テーブルを接続する仕掛けが入ります。