半ば感情的に書いた前回の文章も虚しく、SAF1の鈴木亜久里オーナーは撤退の決断をしました。無念です。すでに3戦を欠場しているので理論上の復活の可能性も消えています。今宮雅子さんが書いていましたが、「F-1がSAF1を失った」という喪失感は未だに大きく感じられます。
ホンダ本社もスポンサー探しに協力したそうですが、自チームを苔色にするしかなかった会社では力不足だったようです。最近では株主の方を向いた経営が主流のようで、目先の利益の追って将来的なブランドの構築に目が行かない企業ばかり見受けられます。ウォーレン・バフェットの投資先にはなれそうもない。経済も先行き暗いなあ。ホンダの社長なんて「電動スポーツカーなどいらない」なんて筋の通らないことを言ってるしねえ。CMでもSAF1撤退発表のかなり前から人気のないバトンに差し替えて、ファンの心象を悪くしています。
そんな状況にもかかわらず、大活躍をみせてくれたSAF1には感謝しています。逆に言えば、F-1からスポーツの側面が消えつつある証明でもあります。これほどF-1を盛り上げてくれるチームはもう二度と出ないのでしょう。
Thank you SAF1 project.夢をありがとう。