TiedDebate01 at 上町荘


物にかたちを与える職種の人たちが集まってディベートするTiedDebateの第一回を見に行く。場所はお馴染み上町荘。テーマは「無印良品は生活を豊かにしたか?」でした。


事前に行われたワークショップで肯定側と否定側を選択し、意見を戦わせるというスケジュール。今回はそのディベートから観戦しましたが、少し消化不良気味なところも。タイトルに「生活」や「豊か」という他要素が入っていたことや、対立軸が「部分肯定vs.部分否定」で展開されたことで議題の本質がぼやけてしまった点は残念でした。それでも我々の生活に馴染んだ「無印良品」を問い直そうという企ては、私も含めてあらためてその存在意義について意識させられた点では成功したんだと思います。


当日に発言した通り、海外では「Muji」という圧倒的なブランド力を持ちながら、また国内では日常を網羅する商品ラインナップがありながら、いつ無くなるかもしれない不安感を、私は「無印良品」に対して持っています。百貨店のようでいて「定番商品」がない。いついっても目的の商品がある安心感はブランドの鍵です。現にメガネは無くなったしね。上の画像は私が無印で買ったメガネたちです。残念。「無印良品の家」の在り方を危惧する山口さんには大きく同意します。

屋根裏設計の中山さんが言ってたけれど、この日の出色は終盤に白須さんが言ってた「ルンバを修理に出す人」の話。消費者というよりは使用者としての側面でモノとの関わりを見ると、見える景色はずいぶん変わってきます。そのルンバも、元を辿れば軍事技術ということも含め。

追記その1:資料として持参した使用済みの無印のノートが大ウケしましたが、ちょっと濃ゆいんで別件でアップします。

追記その2:この日は、中谷さんの翻訳会に参加していた当時の学生さんが何人か参加されていて思うところいろいろアリでした。