アーキフォーラム/中谷礼仁の巻

先週の土曜日(2/25)はアーキフォーラムでした。
ゲストは歴史工学家(!)の中谷礼仁氏。彼の大阪での成果をギュッと凝縮した内容で、期待を裏切らないエンターテイナーぶりを見せていました。てことで私見を交えたレクチャーノートをそのまま転載。より深い理解を得たい方は中谷さんのページを参照のこと。(アセテートも可)
−several-ness−(幾つか性)(←plural⇔singular)
(事物の連鎖と人間)
例えばコップの可能性・転用性(1×∞:100×∞)
−大阪での先行形態−(10+1 No.37)
都市連鎖学(古墳が「いた」という体感)
重層した都市の中で1つのポイントがどれをアプライするのか
(cf.明治21年測量図)
1.)中の島
  コンテクストのゆるい土地(シーザー・ペリの手遊び)
2.)福島
  地割への執着(日本人)
3.)御堂筋
  1500年代後半・秀吉・20間×40間
4.)難波
  屠殺場、刑場⇒権利、余白、図と地←無意識的物性←先行形態
5.)条里制
  道を想定しないグリッド
6.)上野芝町
  古墳跡地の占拠
−ピラネージ(を突き動かしたもの)−
B.C.3Cのローマを(希望的に)復元した(←歴史の模造記憶)
牢獄の変遷と地図の変遷
ミラノ − パサージョ
 ↓     ↑ ← パルミラ(ローマ遺跡)
ダマスカス−バザール
積極的孤立化の可能性(←観光の功罪、お遍路とトーマス・クック)
「クール」な命題の正当化
「several-nessの汎用性」のところで、はっぴーえんどの「さよならアメリカ、さよなら日本」を鳴らしていました。あとで、「そのあとに住所不定無職低収入で恋は桃色なんだよね」と突っ込んでみましたが、何か考えてそうなので後日により深く突っ込んでみることにします。