落合采配が示すコト

 中日落合監督の采配を巡って世間が騒がしい。私もあの試合を9回までは興奮して観てましたが、交代を聞いて「ナンジャそりゃ!」と仕事を始めたクチです。いろいろ意見が出ていますが、全て的外れな気がするので、少し私見を。
 あのシーン、まずは山井をマウンドに立たせるべきでした。その上で彼に一球でも投げさせて(血マメの件の真偽は別として)降板を審判に告げる。そして山井は帽子を取ってファンにご挨拶。岩瀬も当番準備の時間をもっと取れていただろうし、何より球場のあの異様な空気を感じずにすんだはず。つまり、落合の配慮の無さが招いた騒動です。普段は、野球を知りもしないのに口出しして嫌われるだけの老舗球団のフロントも、ここは一言あって然るべき。同じことを遂行するのに、コトの運び様次第では如何に称えられたことか。その経済効果の差たるや、計り知れないほどだったことでしょう。人気の無いことで有名な中日球団の悪循環を見せられて、不愉快千万でありました。ここ数年のプロアマ野球界の問題が球団経営に全く生かされていない。悲しい限りです。